公開日 2025.11.13
2025年10月、Zhaoらにより7種類の抗精神病薬の有効性と忍容性の比較の解析が発表されました1)。
7種類の抗精神病薬は以下となっています。
- ハロペリドール(セレネース)
- オランザピン(ジプレキサ)
- リスペリドン(リスパダール)
- クエチアピン(セロクエル)
- アリピプラゾール(エビリファイ)
- ジプラシドン(日本未承認)
- ペルフェナジン(PZC・トリラホン)
有効性では、オランザピンとリスペリドンが優れている結果でした(図1)。
図1 7種類の抗精神病薬の有効性と忍容性の比較

体重増加のリスクは、オランザピンが高い結果でした(図2)。
図2 抗精神病薬の体重増加の比較

高プロラクチン血症のリスクは、アリピプラゾールが低い結果でした(図3)。
図3 抗精神病薬の高プロラクチン血症の比較

メタボリックシンドロームのリスクはオランザピンが高く、アリピプラゾールが低い結果でした(図4)。
図4 抗精神病薬のメタボリックシンドロームの比較

鎮静のリスクはアリピプラゾールが低い結果でした(図5)。
図5 抗精神病薬の鎮静の比較

今回の結果は、効果・忍容性いずれの面でも、従来の結果を踏襲するものです。
しかし、中国で行われた研究で、漢民族が参加者の90%を占めています。
薬剤の効果・副作用には遺伝子の影響も関与するため、今回の研究はよりアジア人に対し、堅牢な根拠を提供すると考えらます。
文献
- 1)Zhao G, et al.: Efficacy and Tolerability of Seven Antipsychotic Drugs in Acutely Ill Patients With Schizophrenia: A Randomized, Multicenter, Assessor-Blinded Trial. Am J Psychiatry, 2025.

- 頭が働かない
- 寝つきが悪い
- やる気が起きない
- 不安で落ち着かない
- 朝寝坊が多い
- 人の視線が気になる
- 職場に行くと体調が悪くなる
- 電車やバスに乗ると息苦しくなる

- うつ病
- 強迫性障害
- 頭痛
- 睡眠障害
- 社会不安障害
- PMDD(月経前不快気分障害)
- パニック障害
- 適応障害
- 過敏性腸症候群
- 心身症
- 心的外傷後ストレス障害
- 身体表現性障害
- 発達障害
- ADHD(注意欠如・多動症)
- 気象病・天気痛
- テクノストレス
- バーンアウト症候群
- ペットロス(症候群)
- 更年期障害
- 自律神経失調症









