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強迫性障害に対する薬物治療 最新の比較

強迫性障害に対するSSRI及びアナフラニールの比較

2022年1月Tao, Y.らによって児童・青年の強迫性障害に対する薬物治療・心理療法及び薬物治療と心理療法の併用による治療効果を比較した解析結果が報告されました 1)。

その中で薬物治療においては、エスシタロプラム(レクサプロ)が他のSSRI及びクロミプラミン(アナフラニール)より治療効果が優れている結果が示されました(図1)。

従来の研究では児童・青年及び成人の強迫性障害に対する各SSRIの治療の効果の差はなかったことから 2)、3)、今回の結果は大きなインパクトがあります。

図1 児童・青年の強迫性障害に対する薬物治療の比較 SSRI及びアナフラニール間での比較

児童・青年の強迫性障害に対する薬物治療の比較 SSRI及びアナフラニール間での比較

抗精神病薬による増強療法(augmentation)の比較

1剤のSSRIで十分な治療の反応が得られる率は約40~60%であり 4)、効果反応が不十分な場合は増強療法(augmentation;使用中の薬剤に別の薬剤を追加して効果を増強する薬物治療法)が行われることがあります。

増強療法では従来、第2世代抗精神病薬が使用され、アリピプラゾール(エビリファイ)とリスペリドン(リスパダール)の2剤が有効であることが分かっています 5)、6)、(図2)。

図2 SSRI抵抗性の強迫性障害に対する抗精神病薬による増強療法の比較

SSRI抵抗性の強迫性障害に対する抗精神病薬による増強療法の比較

第2世代抗精神病薬及びグルタミン酸抑制薬による増強療法の比較

近年は第2世代抗精神病薬に加え、グルタミン酸抑制薬が増強療法剤として有効であることが報告されています 7)。

2019年にZhou, DD.らはSSRIで治療効果が十分に得られない強迫性障害に対する増強療法の効果の比較を、第2世代抗精神病薬とグルタミン酸抑制薬を含めて解析し、報告しています 8)。

グルタミン酸抑制薬のメマンチン(メマリー)、ラモトリギン(ラミクタール)、トピラマート(トピナ)、第2世代抗精神病薬のアリピプラゾール(エビリファイ)、リスペリドン(リスパダール)の順に有効性が認められる結果でした(図3)。

忍容性は各薬剤の間で差は出ませんでした。

図3 SSRI抵抗性の強迫性障害に対する増強療法の比較

SSRI抵抗性の強迫性障害に対する増強療法の比較

これらの結果から現在は徐々にグルタミン酸抑制薬を増強療法剤として選択する治療も増えてきています。

強迫性障害はセロトニン系、ドパミン系、グルタミン酸系システムが相互に関与していることがわかっており 9)、SSRIとどのように増強療法を組み合わせるかバランスの良い選択が検討されます。

文献

  • 1)Tao Y, et al. : Comparing the efficacy of pharmacological and psychological treatment, alone and in combination, in children and adolescents with obsessive-compulsive disorder: A network meta-analysis. J Psychiatr Res, 148 : 95-102, 2022.
  • 2)Ivarsson T, et al. : The place of and evidence for serotonin reuptake inhibitors (SRIs) for obsessive compulsive disorder (OCD) in children and adolescents: Views based on a systematic review and meta-analysis. Psychiatry Res, 227 : 93-103, 2015.
  • 3)Skapinakis P, et al. Pharmacological and psychotherapeutic interventions for management of obsessive-compulsive disorder in adults: a systematic review and network meta-analysis. Lancet Psychiatry, 3 : 730-739, 2016.
  • 4)Pallanti S, Quercioli L. : Treatment-refractory obsessive-compulsive disorder: methodological issues, operational definitions and therapeutic lines. Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry, 30 : 400-12, 2006.
  • 5)Veale D, et al. : Atypical antipsychotic augmentation in SSRI treatment refractory obsessive-compulsive disorder: a systematic review and meta-analysis. BMC Psychiatry, 14 : 317, 2014.
  • 6)Dold M, et al. : Antipsychotic Augmentation of Serotonin Reuptake Inhibitors in Treatment-Resistant Obsessive-Compulsive Disorder: An Update Meta-Analysis of Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Trials. Int J Neuropsychopharmacol, 18 : pyv047, 2015.
  • 7)Laoutidis ZG, et al. : Glutamatergic Agents as Add-On Medication for the Treatment of Obsessive-Compulsive Disorder: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Clin Psychiatry, 77 : e1576-e1583, 2016.
  • 8)Zhou DD, et al. : Augmentation agents to serotonin reuptake inhibitors for treatment-resistant obsessive-compulsive disorder: A network meta-analysis. Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry, 90 : 277-287, 2019.
  • 9)Pauls DL, et al. : Obsessive-compulsive disorder: an integrative genetic and neurobiological perspective. Nat Rev Neurosci, 15 : 410-24, 2014.
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