公開日 2025.11.04
統合失調症では、未治療時におけるまばたきが増加することが報告されています1)。
このまばたきの増加は、ドパミン阻害作用を有する抗精神病薬の使用で改善するとされています。
一方、定型発達者群では、まばらな視覚刺激でも、一定のまばたきになるところが、ADHD群では、減弱していることが報告されています2)。
まばたき刺激がまばらになると、瞳孔がより縮小することが報告されています(図1)。
図1 ADHDのまばたき刺激による瞳孔拡大

このことは、外部からの社会的手がかりの受け取りが、弱くなっていることを意味していると言えます。
PCゲームのような、刺激が強い状態では、まばたきは減弱せず、瞳孔は散大し、注意が維持されます。
しかし、パワーポイントをゆっくり流す講義のような場では、刺激が弱まり、まばたきがへり、瞳孔も縮小しやくすなり、注意も散漫になりやすくなります。
ADHD当事者が視覚的に注意を維持するには、一定かつ適度な視覚刺激が必要なことがわかります。
参考
- 1) Nielsen JRW, et al.: Blink rates in patients with schizophrenia compared to healthy controls: A meta-analysis. Schizophr Res, 279:87-93, 2025.
- 2) Lipschits O, et al.: Automatic neural mechanisms of social synchrony: pupil and Blink responses in adults with ADHD symptoms. J Neural Transm (Vienna), 2025.

- 頭が働かない
- 寝つきが悪い
- やる気が起きない
- 不安で落ち着かない
- 朝寝坊が多い
- 人の視線が気になる
- 職場に行くと体調が悪くなる
- 電車やバスに乗ると息苦しくなる

- うつ病
- 強迫性障害
- 頭痛
- 睡眠障害
- 社会不安障害
- PMDD(月経前不快気分障害)
- パニック障害
- 適応障害
- 過敏性腸症候群
- 心身症
- 心的外傷後ストレス障害
- 身体表現性障害
- 発達障害
- ADHD(注意欠如・多動症)
- 気象病・天気痛
- テクノストレス
- バーンアウト症候群
- ペットロス(症候群)
- 更年期障害
- 自律神経失調症









