公開日 2026.3.30
現在(2026年3月コラム記載時点)、コンサータの国内流通量の減少あり、新規の処方はできない状況となっています。
加えて、既存の治療中の患者さんも、入手できない状況が生じています。
このような中、2026年3月、Khanらは、ADHD症状に対する薬物治療・非薬物療法の有効性の比較の解析をあらたに発表しました1)。
この解析において、薬物療法・栄養では、ASRS-RV-Ⅳ(ADHD評価スケール)では、鉄の補充が、症状改善に特に有効な結果でした(図1)。
図1 ADHD症状(ADHD-RS IV)における治療薬・栄養の改善効果

(日本未承認の薬剤は除いて記載)
オメガ3脂肪酸の摂取も有効性を示しました。
コナーズ評価スケールにおいても、鉄の補充が症状改善に特に有効な結果でした(図1)。
図2 ADHD症状(コナーズ評価尺度)における治療薬・栄養の改善効果

続いて、プロバイオティクスのラクトバチルス・アシドフィルスの補給が有効でした。
コンサータは中程度の有効性を示しました。
臨床全般重症度/改善度(CGI-S/I)では、ビタミンDとマグネシウム摂取が有効な結果でした(図3)。
図3 ADHD症状(臨床全般重症度/改善度)における治療薬・栄養の改善効果

続いて、オメガ3脂肪酸の摂取が有効でした。
学業成績では、コンサータとモディオダールの使用は、成績の改善とは関連しませんでした。
今回の結果から、鉄、ビタミンD、マグネシウムの補充などはADHD症状改善に寄与し、治療の選択肢と検討されると考えられます。
特に婦人科疾患等で鉄欠乏性貧血がある女性のADHD当事者では、鉄の補充が有効と思われます。
ラクトバチルス・アシドフィルスは、日本では、L-92乳酸菌飲料として一般に購入できます。
また、サプリメントとしても販売されています。
本論文では、これら治療を複合的に行うことでより効果的であるとしており、鉄、ビタミンンD、オメガ3脂肪酸、ラクトバチルス・アシドフィルスの摂取等を組む合わせることで、より症状改善が期待できるといえそうです。
文献
- 1)Khan DI, et al.: Comparative Effectiveness of Pharmacological and Non-pharmacological Therapies for ADHD: A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials (2008-2023). Rev Recent Clin Trials, 2026.

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