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044-455-7500ドンペリドン(ナウゼリン)は消化管の運動を促進し、吐き気を抑える効果があります。
胃腸のドパミンD2受容体を遮断することで、吐き気止め作用を発揮します。
脳への移行は少ない特徴があります1)。
子どもから大人まで使用できます。
即効性があり、内服して10~15分で十分な効果が得られます。
ポール・ヤンセン博士とそのチームにより、ハロペリドール(セレネース)が制吐作用を有していたことから、ブチロフェノン系抗精神病薬から開発されました2)。
同じ時期に抗精神病薬のピモジド(オーラップ)も開発されていることから、ドンペリドンとピモジドは似た構造を有します(図1)。

精神科・心療内科では、SSRIやSNRIなどの、内服開始時に嘔気が生じる薬剤に、一時頓用や併用で使用されることがあります。
胃潰瘍などを改善する効果はないため、胃炎・胃潰瘍等による胃痛では、制酸剤や胃粘膜保護剤を使用することが望ましいです。
ドンペリドンは市販薬としては販売されていません。
効能・効果は以下となっています。
下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)
下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、腹痛)
用法・用量は以下となっています
通常、1回10mgを1日3回食前に内服する。ただし、レボドパ製剤投与時には1回5~10mgを1日3回食前に内服する。なお、年令、症状により適宜増減するとなっています。小児:通常、ドンペリドンとして1日1.0~2.0mg/kgを1日3回食前に分けて経口投与する。なお、年令、体重、症状により適宜増減する。ただし、1日内服量はドンペリドンとして30mgを超えないこと。また、6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量は1.0mg/kgを限度とすることとなっています。
通常、1日1.0~2.0mg/kgを用時水で懸濁し、1日3回食前に分けて内服する。なお、年令、体重、症状により適宜増減する。ただし、1日投与量はドンペリドンとして30mgを超えないこと。また、6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量は1.0mg/kgを限度とすることとなっています。
剤型は5mg錠、10mg錠、OD錠5、OD錠10、ドライシロップ1%があります(図2)。

他に坐薬10mg、30mg、60mgがあります(図3)。

ドンペリドン10mgを内服した際の血中濃度は、約30分後に最高濃度に達し、約0.9時間後に半減します(図4)。

ドンペリドンを追加して内服する際、何時間あけるかは、上記のように、半減期(ここでは正確にはT1/2(α))は約1時間であり、2時間あければ、問題ないといえます。
食後に10mgを内服すると、血中濃度は約1.66時間後に最高濃度に達し、約8.7時間後に半減します。
血中濃度も低下することがわかっています3)。

要約すると、空腹時内服と比較し、食後内服は、最高血中濃度に達する時間が延長し、薬剤の血中濃度が低下します。
ドンペリドン30mg及び60mgを直腸内投与した際の血中濃度は、約2時間後に最高濃度に達し、約7時間後に半減します(図5)。

主な尿中代謝産物は2,3-dihydro-2-oxo-1Hbenzimidazole-1-propanoic acid とその抱合体、糞中代謝産物は、Hydroxy domperidoneと未変化体とされています(図6)。

肝臓では代謝酵素CYP3A4が主に関与するとされています。
以下の患者さんは禁忌となっています。
プロクロルペラジン・クロルプロマジン・チエチルペラジン等
ハロペリドール等
レセルピン等 (内分泌機能調節異常又は錐体外路症状が発現しやすくなる。)
ジゴキシン等 (ジギタリス製剤飽和時の指標となる悪心、嘔吐、食欲不振症状を不顕化することがある。ジギタリス製剤の血中濃度のモニターを行う。)
ブチルスコポラミン臭化物・チキジウム臭化物・チメピジウム臭化物水和物等 (本剤の胃排出作用が減弱することがある。症状により一方を減量、中止する。又は必要に応じて間隔をあけて投与する。)
シメチジンラニチジン等
オメプラゾール等 (本剤の効果が減弱するおそれがあるので、両剤の投与時間を考慮する。)
イトラコナゾール・エリスロマイシン等 (本剤の血中濃度が上昇する。また、エリスロマイシンとの併用においては、QT延長が報告されている。)
ロキソニンやイブ、カロナールとの飲み合わせは問題ありません。
承認時までの調査で1%以上の副作用はありませんでした。
頻度不明及び0.1未満ながら以下の重大な副作用が挙げられています。
